04 March 2006

カホンのある暮らし

カホンは、ペルー生まれの打楽器。スペイン語で「箱」を意味する名を持つこの楽器を自分で作ろうと思い立った私は、僅かなDIY技能を駆使してなんとか完成までこぎつけたのだが…

Cajon player sits on the instrument.



早いもので、カホンを作ろうと決め、板を買ってきた日からもう1週間が経つ。
その間に、カホンはすっかり私の生活に馴染んでしまった。

good morning, my sweet cajonおはよう

この楽器の最大の利点は、上に座って叩くというその演奏スタイルにあるのかもしれない。大抵の楽器は上に乗っかると怒られるものだが、カホンに関してはそれが常態なのだ。

新しいことを習得する際に、その学ぶ対象に触れる時間をできるだけ多く作れ、などとよく言われる。
その点カホンは理想的だろう。

ideal relationship with a musical instrumentideal

デスクワークをしている間中、カホンと触れ合っていられる。
(尻が痛いのでクッションを敷いているが。)
そして気が向いたり、集中が途切れたりした時に叩くのだ。

叩いている最中に仕事の電話がかかってきたりしても、瞬時に対応できる。

telephone!ドンドコドンドコ

hello?はい、もしもし


相当お手軽な楽器と思っていたウクレレでさえ、ここまでONとOFFの切り替えは素早くない。

playing ukuleleジャカジャカ
ringもしもし?
wait a moment少々お待ち下さい
thank you for waitingすいません、どうぞ


ここまで褒めると、私がカホンばっかり叩いていて折角買ったコンパクトコンガをかまってやってないんじゃないか、と気を揉まれる向きもあるだろう。
心配御無用。カホンを台代わりにして、ちゃんと叩いている。

compact conga on cajonコンパクトコンガ・オン・カホン

これで膝に乗せたアルミフレームで「冷たっ」などという思いもしなくて済む。

椅子にもなり、他の楽器の台にもなる。そんな素敵なカホンにも欠点はある。音がうるさいということだ。
音が大きい、ということではない。一人で仕事しているので、勤務中に楽器を鳴らしても基本的に問題はない。
うるさいというのは音色の話で、この楽器に対する事前の調査不足、および工作技術の拙さに演奏技術の未熟が相まって、私のカホンはまだあまりいい音が出ていないようだ。不憫である。

権威ある奏法がまだ確立されていないというカホン、あなたにも天下布武の可能性があるかもしれない。
そのフリーダムな性格故かこれといった入門系サイトがなかなか無いのだが、九段カホンさんに「基本的な奏法」が紹介されていたのでその真似をしているのだった。( → 自分で叩いたmp3ファイルはこちら)

ど つ た ど ど つ た と




次なるテーマは、「カホンとおでかけ」!
mouryou「誰にも云はないでくださいまし」

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